日々雑感

       
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13.4.30 (火)

 いかなる国

 スイスのジュネーブで開かれているNPT=核拡散防止条約の会議で、核兵器は非人道的なものだとして、いかなる状況でも使用すべきでは ないなどとする共同声明が提出されましたが、唯一の被爆国の日本はこの声明に署名しませんでした。

 声明は「核兵器の使用によって、直接に人が死ぬだけでなく、 社会や経済の発展は停止し、環境は破壊され、将来の世代は健康や食糧や水を失うことになる」としています。

 日本がこの声明に署名しなかった理由は、「いかなる状況でも 使用しないとしている点が、日本の安全保障政策と相いれない」と述べ、日本がアメリカのいわゆる「核の傘」で守られていることを、署名をしない理由の1つにしたものです。

 NGOからは批判の声が上がっているとのことです。批判が上がって当然のことだ。日本の外交はどんどん日本の信頼性をだめにしていく。悲しいことだ。これもアメリカの顔色を うかがっての事だろう。でもアメリカは北朝鮮が核を使っても、核攻撃はしないであろうことは明白になっている。馬鹿なことをしたものだ。

 このニュースを聞いたとき、学生時代に 核実験で「いかなる国の核実験に反対」と「ソ連や中国などの核実験には反対しない」というのに分かれたことを思い出した。

 当時共産党が中国と親密になり始めていた時で、 中国に配慮しての事だったらしい。後年共産党は中ソに批判的になり、社会党は中ソ寄りになり、主張は逆転していった。これを契機に日本の原水禁運動は分裂していった。

歴史が示す通り、他の者に斟酌すると判断を誤る結果につながる。

 どのような理屈をつけても、悪いものは悪いのだ。本当に日本はバカなことをしたものだ。

13.4.28 (日)

 またまた葛城山に登る

 またまた葛城山に登った。今度は天狗谷コースだ。このコースはダイヤモンドトレイルに比べ道は全体的になだらかで登りやすかった。1時間40分かかったがこちらのコースのほうがおすすめだ

コースの様子

13.4.22 (月)

 金剛山・葛城山に登る

 18日に金剛山、22日に葛城山に登った。金剛山には今年初めての登山になった。昨年よりも体力が落ちているのを感じた次第だった。

金剛山の花

葛城山には初めて登った。今までつつじの季節に登りたいと思っていた。水越峠からダイヤモンドトレイルを登った。金剛山の青崩コースに比べると楽なコースだった。

コースの様子

葛城山の花たち

 今回はカタクリの花を見るのがメインだった。5月のつつじの時にまた来たいと思う。

13.4. 19 (金)

 あきれた事 2件

 あきれた事があった。その一つは、大阪市が、職員の市庁舎内へのたばこの持ち込み禁止令。不祥事があったとはいえ、喫煙禁止から始まってのとどのつまりがこれ。バカみたい。

大阪市職員は誰のためにあるのか。市庁舎内にたばこを持ち込まなかったら大阪市市民に良いことがあるのか。喫煙した人を厳罰に処したら大阪市民に良いことがあるのか。

こんなことで取り締まって職員にストレスがたまったら、 いい仕事が出来なくなるのではないのか。喫煙場所を作り、分煙してストレスをなくしたりするほうがいい仕事ができるのではないのかと思う。

喫煙は習慣性があり、ある意味では病気なのだからそれなりの対策が必要なのだ。 喫煙すると厳罰に処するというのは本末転倒だ。勤務時間内に喫煙しただけで停職一か月。これは一番ダメな対策だ。原因を突き詰め根本的なところから考えなければ改善はできないだろう。橋下の厳罰主義の尻馬に乗った幹部のバカさ加減がよくわかる。本当に馬鹿みたい。

二つ目は、あの元首相麻生が健康保険について次のように言っているらしい。

「私は72歳だが、病院に行ったことはほとんどない。そうじゃない人って世の中にたくさんいるじゃない。 飲みたいだけ飲んで、やりたいだけやっていい加減に生きて、それで72でくちゃくちゃになってる人がいっぱいいるでしょ。そういう人たちが病院で払っている医療費を俺が払ってる。俺が払ってるんだと思うと、なんとなくばかばかしくなってくる」

麻生は保険制度をなんと思っているのだろうか。国民はいつ病気になるかわからないから、健康な時に保険料を納めて他の人を助け、自分が病気になったら助けてもらうために保険に加入しているのだ。それが国民皆保険だ。

病気になる人は好きで病気になっていると思っているのか。病気になる人はみんな怠け者なのか。 国民みんなが安価で質の良い医療が受けられる、日本の美しき制度である国民皆保険制度をなんと考えているのか。

こんな人間が副首相であることに悲しさと憤りを感じる。お金持ちのボンボンである麻生には下々の事はわかっていないことの表れだ。

そしてまた、TPPがらみで国民皆保険の破壊のための布石を打っているのかもしれないとも感じる。自分たち金持ちは良い医療を受けられるが、貧乏人は医療が受けられないアメリカのようにしようとしているのではないか。だから助け合いの精神が根本の国民皆保険を否定する発言をしたのかもしれない。

そうであるなら、あきれていてはいけないのだ。注意深く警戒しなくてはならない。

13.4. 15 (月)

 アメリカとTPPで合意?

 この1週間で一番気になるというか、ばからしい記事が「アメリカとTPPで合意?」だ。いや合意というのでなく大幅譲歩だ。

譲歩ならいいのだが、どんどんとアメリカの言うなりの始まりではないかと思う。新たな植民地への入り口で、日本の利益をアメリカに吸い上げられて衰退していくのではないかと危惧する次第である。

自動車の交渉でアメリカが日本へ科す関税がここ10年はそのままで、日本のアメリカへ科す関税は0%と言う事になった。何が自由貿易協定だ。

農産物5品目についても話にもならなかったと言う事だ。この話にならなかったと言う事は1品目も例外とするのは難しいだろうと 関係者幹部は言っていると新聞にあった。TPPで危険なのは非関税品だ。アメリカへの配慮から麻生が、保険についても「簡保のがん保険申請は受け付けない」という始末。国家の上に企業を位置づけるISD条項もある。

こんなバカなTTPには入らないほうがいい。アジアでのFTPのほうが対等な関係で結べるので良いのに。

後は国会での批准をしないでおくことが最後の砦となるのだが、 バカなアメリカ好きの安倍では望むべくもない。どんどんお先真っ暗になっていく。

先日砂川事件の事が報道されていたが、その時日本の三権分立やアメリカの内政干渉を許し日本をアメリカに売り渡した おじいさんの岸首相と同じかそれよりもひどい。

このまま進めばだめだと言う事がどうしてわからないのだろうか。財界も失望しているのにである。

自民の農政族はどうなった。良識派はいないのか。 野党がだめなので自民党頼み・・・ああ〜〜

13.4. 8 (月)

 いろいろ

 前回、維新の綱領について書いたが、大会の時に石原がインタビューで「憲法を改正しなければならない」「日本は強力な軍事国家、技術国家になるべきだ」「核武装を議論することもこれからの選択肢だ」「橋下君を首相にしたい」との発言内容。

橋下はこれを取材した新聞社が悪いと逆切れし、、「国家だから必要な力はもつべきだ。ナマの力も放棄しておとぎ話で安全保障なんて守れるわけない」「国家のナマの力といえば国内の警察力と対外的な軍事力、これが国家を成り立たせている基本要素だ」と石原の発言と同じことを言っている。 ただこんなことがあってか、大阪ではまだまだ勢いがあるが、全国的には維新の凋落が著しいらしい。喜ばしいことだ。

アベノミクスとやらで日銀の金融緩和。

昨日今日の新聞での放射能汚染水の漏れ。そしてそれの広がり。原因は、仮設工事の繰り返しで、安全対策を原子力委員会が東電に丸投げしていたため、汚染水プールにあまり費用をかけていない可能性があるようだ。

こんなことが、先週から今日にかけていろいろあった。ところで、福島に関して、天木直人という人のブログで次の文を拡散して欲しいとあったので、次に載せる。

 安倍昭恵様

 拝啓

 突然に公開直訴状をお届けする非礼をお許し下さい。

 しかしこれはとても重要なことですので、最後までお読みいただければ幸甚です。

 私は先日、縁あって福島で講演に呼ばれ、そこで知りました。福島の若いお母さんたちが、愛する自分の子どもたちが被曝の犠牲になるのではないか、神に授かった祝福さるべき赤ちゃんは大丈夫なのか、という不安におののきながら毎日を暮らしている現実を知りました。

   科学者や医学者の中には、福島の放射線量はおそれるにたりないとか、身体に影響のでる放射線量については諸説が分かれているといった意見を唱える人たちがいることを私も知っています。

 しかしそんな議論を繰り返している間にも幼児が被爆し、胎児が危険にさらされているかも知れないのです。

 重要な事は不安におびえながら日々の暮らし送らなければならない母子が助けを求めているという現実です。しかもその責任は母子達には一切ありません。

 無垢の子どもが流す涙の一粒さえも防げないような神様なら私は神様の存在を信じないと言ったのは、ドフトエフスキーの小説の中の主人公でしたが、福島の母子の不安を救えないような政治は政治に値しません。

 私は講演で訪れた福島で、福島の子どもたちを放射線被曝から守るために一日も早く疎開させようとしている人たちの存在を知りました。そしてその人たちが出版している冊子を買い求めて読みました。

 「いま子どもがあぶない 福島原発事故から子どもを守る『集団疎開裁判』」(「ふくしま集団疎開裁判の会」編集 本の泉社 マイブックレットNO.22)とう冊子がそれです。

 涙なくしては読めない冊子です。ノーム・チョムスキーをはじめ国内、国外の有識者が訴えています。被曝の危険にさらされている子どもを放置し続ける事はもはや倫理の問題であり人間として許されることではないと。

 是非この冊子に目を通してください。そして私がそうであったように、この冊子を読んで福島の現実に気づいてください。

 真実を知ろうとしないことは単なる怠慢であり、臆病だと思います。

 真実を知ってしまった以上、その解決に向かって、自分のできる範囲でいいから、行動に移そうとしないことは、それもやはりひとつの罪だと思います。

 ましてや安倍昭恵様はこの国の指導者である安倍首相の夫人です。

 そして母子を被曝から救ううということは、政治的立場やイデオロギーとは無関係に、大人の人間として皆がひとしく果たさなければならない無条件の責務だと思います。

 ご主人の安倍晋三首相は国民的支持を得て国民のために日夜努力をされています。

 その御主人を敬愛し、信頼しておられる昭恵夫人もまた安倍総理を支えるべく日夜ご活躍のことと拝察します。

 ご同慶の至りです。

 そうであればなおさらのこと福島の母子を助けるために福島に目を向けてください。

 この冊子に目を通し、福島の母子と会ってその不安と苦しみ、悲しみを共有してください。

 そして一日も早く子どもたちの集団疎開に向けて正しい政治を実現して欲しいと願います。

 それは決して難しいことではありません。

 疎開を切望する母子たちだけでも安全に暮らせる集団疎開をいますぐ可能にするために、場所と経費を提供するだけの話です。

 膨大な復興予算の中のほんの一部を配分するだけで可能です。

 ただでさえ無駄遣いや流用が非難されている復興予算です。

 福島の母子の救済に使うことに反対する者はいないはずです。

 それは安倍政権の原発政策に反することにはなりません。

 それどころか、国民のすべてから感謝、歓迎される安倍首相の善政になるでしょう。

 長々と書きました事をお許し下さい。

 これは被曝の不安に苦しむ福島の母子の気持ちを代弁した一国民の公開直訴状です。

 この訴えが昭恵夫人の目にとまり、そして昭恵夫人が行動に移される事を切に願います。

                                                    敬具

 2013年4月8日

                                              天木直人

                                                      侍史

13.4. 4 (木)

 維新ネタ

 維新は綱領でこんなことも言っている。「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ、絶対平和という非現実的な共同幻想を押しつけた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」

 何んと言う事だ。平和憲法のもとの戦後の日本の復興と繁栄をなんだと思ているのだろう。戦後の日本の平和憲法は「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ」たのか。9条があったからこそ日本の繁栄はあったのだ。

「国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」のは本当の意味でのアメリカからの独立で、企業の下に国家が置かれ、アメリカの思うままになるTPPには参加せず、従属的な安保体制からの脱却しかありえない。

昨日の新聞に、維新の市議がブログで、「がれき処理反対の陳情書」をごみ箱に捨てた写真を載せて「大半は市外からの扇動家が送り付けてきたデマだらけのメチャクチャなもの」とコメントしたことが批判を受けて謝り、維新の市議団から3ヶ月の活動停止処分を受けた事が載っていた。

市民の陳情書をなんだと思っているのか。維新の議員は本当にお粗末だ。

また維新市議団は「市民の意見を軽視しているとの印象を与え」ると言っているが、印象ではなく どう言い逃れしようとも軽視そのものだ。そしてこのコメントは橋下市長を参考にしたとも言っている。そうなのだ。橋下市長、維新代表もこの程度なのだ。

13.4. 1 (月)

 春っていいなあ!

 春っていいなあ!寒さのために押し込まれていたものが、春の暖かさにパーッと解放されて花々が咲き乱れている。自然の勢いが感じられて、心がうきうきしてくる。

この頃の世の中の行先の暗さが憂鬱で仕方がなかったが、今日の花見でいっぺんに吹き飛んだ気がする。

狭山池の桜

家の庭の花

滝谷不動近くの公園の桜

13.4. 1 (月)

 維新が本性

 先日維新の党大会があった。その中で、わかっていたけれど、本性を現した。先ず憲法改正(改悪)。内容は言っていないが、96条の憲法改正の手続きの 両院議員の3分の2以上の賛成の要件を2分の1に変えること。それで憲法を変えやすくしようとしている。

他国では何度も憲法を変えていると憲法改定論者は言っているけれど 憲法を変えている国々はどの国も、国会議員の3分の2以上の賛成が必要で、そのあと国民投票で2分の1の賛成が必要としている。そこで憲法が変わっているというのは皆が認めていると言う事なのだ。 そのあたりを言わないのは詐欺だ。これを言わないウソというが、こんなことが日本では多い。

維新は自民と同じことを言っているし、安倍を持ち上げている。憲法でも同じことを言っているから 自民の憲法の案に賛成するに違いない。また「憲法の現状を全否定しないが、今の国会で憲法をつくる作業をしないと、日本の民主主義は成り立たない」とも言っている。 自民党の案は、以前にも書いたが、「公益及び公の秩序」というところがいろいろ出てくる。これは民主主義の否定につながりかねず、戦前の世の中と同じになる危険性がある。 自民の憲法案は3原則である「平和主義」「基本的人権の尊重」「主権在民」を否定するものなのだ。それに賛成するかもしれない維新の言うことに騙されてはいけない。

また新たな党綱領と企業・団体献金を容認する改正規約が決定された。ひも付きになるから企業献金は認めないと言っていたのに これも認めた。重要なことがくるくると変わっていく。原発問題も同じだった。

それでも陰りはあるとはいえ大阪では維新の支持が依然として多いのが残念でたまらない。