日々雑感

<<前のページ(5月) |  次のページ(7月)>>
19. 6. 30(日)

G20サミットが終わった。

いろんな問題の進展を期待されていたG20が終わった。
トランプが訪日するときに「日米安保は破棄だ」と言っていた事、日ロ問題で、日ロ平和条約を締結し、北方領土について2島の返還はあるのかとの期待、米中の和解はあるのか、日韓首脳の会談で日韓和解の進展はあるのか、と問題は山積みで、「解決」「進展」の期待がされていた。
トランプの「日米安保は破棄」問題は、終幕後の記者会見で安保破棄は否定したが、「不公平で変える必要がある」とし、安倍首相に伝えたと言っている。
これに対し、安倍政権幹部は「全くない」と言っている。
どちらが正しいのか。
ただ、安保破棄について、安倍首相が会談でただしたという事はなさそうで、日本は十分すぎるほど貢献していると、地位協定など日本の方が不公平を受けているとの説得はしていないことは明らかだ。
明らかにこの件には触れないで逃げ回っていた。
記者会見で記者が質問しようとしたら、会場を追い出されたようだ。

この事について、天木直人氏は次のように言っている。
安倍首相がトランプ大統領と面と向かった時、真っ先に質すべきはトランプ大統領の「日米安保は不公平だ。破棄すべきだ」という言葉だろう。
大統領、本当にそう言ったのか、本当にそう思っているのかと。
トランプ大統領がそれを否定したのならいい。
しかし、もし、そうだと言えば、事実をつきつけて教えるべきだ。
大きな間違いだと。
そんな事を言うようなら、日本国民が怒り出し、日本の方から日米安保破棄の動きが出てくるから、これからは発言に気をつけろと。
ところが、どうやら安倍首相は徹底的にこのトランプ発言から逃げまくったようだ。
なにしろ、トランプ大統領の方から何も言及がなかったことを、まるで大喜びのように、明らかにしたのだ。
そして、トランプ大統領のほうから何も言わなかったのに、こちらからあえて持ち出す必要はなかった、と言い訳した。
菅官房長官に至っては、28日の記者会見で、「公式的には日本に伝えていないのだから、わざわざ(こちらから)出すのはおかしい」などと開き直っている。
そう思っていたら、これには驚いた。
きょう6月29日の毎日新聞が教えてくれた。
安倍・トランプ首脳会談の冒頭の、いわゆる記者に公開する「頭撮り」の場面で、トランプ大統領に質問しようとした記者を、「退出願います、サンキュー」と外務省職員が遮って追い出したというのだ。
トランプ大統領が口を開こうとしたからだ。
しかも外務省職員だけでなく、安倍首相自身も、手を振って記者の退室を促したというのだ。
ここまで逃げるとは思はなかった。
やはりトランプ大統領の「日米安保破棄宣言」は安倍政権にとって大きなショックだったようだ。
これからますます脅されるというのに、逃げることしか頭にない。
あまりにも情けない安倍対米従属外交である(了)

安保条約で、アメリカ軍の駐留の費用の4分の3を日本が出しているとの事。
ドイツなどは4分の1だそうだ。
その上、地位協定で日本はまるでアメリカの植民地みたいになっている。
他の国は交渉して改善されているらしいが、日本は全く交渉していないで敗戦直後と同じらしい。
沖縄問題もこの延長上にあるのだ。
だから成田空域なるものが今も残っている。
この機会にしっかり討論し、地位協定を改善し、安保条約を改め平和条約にすべきだ(サンフランシスコ平和条約があるが)。安保条約は本当は廃棄すべきだと思う。
絶好の機会だから、安保条約の継続か破棄かについて日本国内でしっかり討論すべきだ。

日ロ問題では全く進展は無く、昨年11月に「2島返還」にかじを切って条約交渉を加速させるとしたが、来日前にプーチンが「22日放映のロシア国営テレビの番組で、北方領土でロシア国旗を降ろす『計画はない』と断言」し日本への引き渡しを拒否する考えを明確にした。
そして、今回の会談ではここからは1歩も進んでいない。

日韓については日本から無視している。
何が外交の安倍だ。
やっているふりだけで、やりますやります詐欺だ。
今までを見ていると、一見いいような事を言っているが言っているだけで大切なことは何も実現していない。
森加計問題で、丁寧に説明すると言って、何も説明せず逃げ回り、年金の2000万円でも無かったことにして話し合いから逃げ、今回も対米、対ロでも明らかにせず逃げている。
辺野古新基地建設の県民投票で「反対7割」という結果が出た時、『この結果を真摯に受け止める』と安倍総理はコメントしたが新基地建設をそのまま続けた。
『この結果を真摯に受け止める』とは無視することなのか。

何も解決できない安倍首相。
何も解決しない安倍首相。
日本はどうなるのか。
安倍に任しては置けない。

19. 6. 20(木)

6月は国会が騒がしかった。

6月に入り、2000万円問題と、秋田のイージスアショア問題でいろいろ問題があった。
ここに来ていろいろ裏の事がわかってきて、収束?に向かいつつある。
年金問題は、
平均的な家庭が、年金で65才から95才まで現役と同じ程度の生活をしようと思ったら、月々5.5万円くらいづつ不足するから、30年で5.5万円×12×30=2000万円不足することになると金融庁の有識者会議が公表した。
選挙目当てで、これはまずいと思ったのか「正式な報告書として受け取らない」とした麻生太郎金融担当相の発言が火に油を注ぐ感じで炎上してしまった。
しかし、わかってきたことは、安倍首相はじめ政府首脳がこの報告内容に怒り「正式な報告書として受け取らない」としようと対策を立て、麻生を説得して発言させたようだ。
問題は、年金では安定した生活が送れそうもない事を認めず蓋をしようとしている点と、年金をどうしたらいいのかという解決策を考えようとしないで2000万円問題を無かったものにしようとする点が、私達国民にとっては大きな問題なのだ。
政府自民党はわかっていない。
イージスアショア問題はお粗末すぎる。
イージスアショアを設置するにあたって現地を調査せずに、グーグルアースを使って図面上で測量し、縮尺を確認せずに物差しで測って数値をだして、イージスアショア設置の適否を決めたという事だ。
防衛庁がこんな初歩的なミスをしていて国を守れるのか。守れるはずがない。
その上、間違いがわかって秋田で説明会をしているところで、職員が居眠りをするという失態。あきれてものが言えない。
ところがここに来て、秋田だけではなく、山口でもミスが発覚した。
もうこれは秋田、山口ありきの結果であるというしか仕方がない。
無駄なイージスアショアの設置を押し付けられる秋田、山口がかわいそうだ。
日本を守るものでなくアメリカを守る、イージスアショアなんていらないものだ。
安倍がトランプの言いなりになって高い買い物をさせられた、F35とイージスアショアは即刻契約を破棄すべきだ。
安倍首相は早くやめさせなければならない。