日々雑感

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19. 12. 23(月)

万歳について

昨日の新聞のオピニオン欄に「万歳が気になる」という記事があった。
そこでこの機会に万歳について調べてみた。
「万歳三唱令」なるものがあるらしい。
即位を祝う式典で「天皇陛下万歳」が延々と繰り返されたらしいが、安倍首相もこの式典で「天皇陛下万歳」を三唱した。この時の行動が「万歳三唱令」に則っているようだ。
「万歳三唱令」とは次のごとし。
ウキペディアより
新聞にも載っていたが、「両手を上げる」のは世界でも普通「降参する」「屈服する」というポーズだが、明治以降祝意を表す万歳は、降参・屈服と全く同じ、手を上げる身振りをとるようになったらしい。
明治以降、軍国主義が進むにつれ天皇の権威づけのためにも万歳が使われ定着していったのだ。
現在、皇室の慶事を祝う万歳には公式の規定は無いらしいが、安倍首相が式典で「天皇陛下万歳」を三唱した所作は「万歳三唱令」を伝統文化と思い込み、これに則ってしたのだと思われる。
上の「万歳三唱令」はわかりにくいので現代語に直すと
ウキペディアより
という事だ。
この文書は「1990年代の日本で、『万歳三唱の作法を定めた太政官布告』と称して出回った偽文書。
創作者の素性や動機、文書拡散の経緯が判明した数少ない偽書の例である」とのことだ。

偽書「万歳三唱令」とは、熊本在の公務員3人が、1985年頃に酒席の遊び心から編み出され、さらに平成に入り、太政官布告文を装った偽書を作り、「正しい万歳三唱を普及する国民会議」を称し、飲み屋などで『万歳三唱令』の「普及活動」に努めた結果広がったもの。
内側に手のひら なんてのは、何んの意味もないです。
この偽書を真に受けて、敷居を踏みながら「天皇陛下万歳」を三唱した安倍首相は、なんと愚かな人かと思う。

19. 12. 21(土)

伊藤詩織さんが勝った

ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者・山口敬之氏から性暴力を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判で、東京地裁が山口氏に330万円の支払いを命じた。
とのニュースが報じられた。
この判決は正当なもので喜ばしいことだ。

これは民事だが、以前刑事事件としては不起訴になっている。
この事件は、空港で逮捕するために刑事が待っていたのに、警視庁刑事部長が介入してきて、逮捕直前にストップをかけるということが起こっていて大きく報じられていた。
朝日新聞には民事と刑事の違いなどと出ていたが、逮捕が取り消され、証拠も証言もあるのに不起訴となり、刑事裁判さえおこなわれなかったという事が問題だ。
どうして朝日新聞などマスコミは安倍官邸による捜査取り消し疑惑に踏み込むことをしないのだろうか。

ここに来て 週刊新潮が「闇に葬られたドアマンの供述調書」という記事を載せているらしい。
ドアマンの供述は当時も出ていたが無視されていたみたいで、もし控訴されればこの証拠が採用されるだろう。
これは、伊藤詩織さんにとっては有利な証拠で山口には不利なことになる。

天木直人氏は、
これは、これまでの流れから見て画期的な判決である。明らかに、安倍1強の陰りと共に、忖度しない官僚が出て来たということだ。

と述べている。
私はこの記事を見てやはり心配になった。
それは、マスコミに見られるように、忖度しない官僚より忖度する官僚がまだまだいて最高裁まで行ったら今までのように判決がひっくり返って無罪になるのではないかという事だ。

天木直人氏は、安倍首相にとって控訴は都合が悪くなるから山口氏に控訴断念を迫るだろう との事。そうあって欲しいと思う。
そうであるならば、控訴審があって、安倍首相や警視庁刑事部長であった中村格氏の闇が明らかになって欲しいとも思う。
なにはともあれ、この判決で準強姦罪が裁かれ、正義は守られ、忖度しない官僚が出て来たことは良かったと思う。

19. 12. 18(水)

臨時国会ではいろいろあった

2ケ月ぶりの更新。臨時国会ではあきれる事がいろいろあった。
臨時国会が9日に終わり一段落かと思ったが「桜を見る会」を初めとして、いろいろなことが尾を引いている。
「桜を見る会」に関しては招待者名簿の破棄に始まって、反社である招待者の内容隠し。
ホテルニューオータニでの前夜の経費問題。5000円で済むはずがない。誰が考えても公職選挙法違反だ。
安倍首相は丁寧に説明するといっていたが、一問一答の委員会は開催されず、逃げまくっていたし、国会議員や記者が質問してもゼロ解答と同じで、直接質問に答えなかったりハグラカシばかりだった。
菅官房長は説明に困り、言い訳が二転三転している。
本当にあきれてものが言えない。国民を馬鹿にしている。

また、身の丈発言から、大学入試での民間の英語の試験が無くなり、今日の新聞では、記述式試験も欠陥を認め白紙撤回されている。
これは結果良かったと思うが、こんなことは初めからわかっていたことだ。
原因は民間企業と癒着した政治家の無理押しがあったことからだろうと思う。

日米貿易協定はほとんど議論されず、中身も説明されないまま採決され、トランプの言う通りに1月に成立することになった。
10月1日のところで「自動車の関税はそのままで、輸入数量規制は設けられることになるだろう。」と書いたがこの心配は依然残っている。

「桜を見る会」の件でのあまりの理不尽さに国民が怒り安倍内閣の支持率は40%台になったがそれでも40%だ。
権力を持つものが自分の利益のためだけに税金を使い勝手な事をしているのに支持率は40%台もある。
これにも呆れてしまう。日本はどうなっていくのだろう。