日々雑感

           
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14. 9.29(月) 

御嶽山噴火 

27日、御嶽山が噴火した。31人の人が心肺停止になっているそうだ。TVではほとんどがこの情報と知らせている。

登山する私としては他人事ではない。 何時私に起こってもおかしくないのだ。ホームページを開く前に御嶽山に登ったことがある。TVで写し出されている頂上の神社をはっきりと覚えている。

報道によると、火山活動による微振動が起こったのは12分くらい前からだという。頂上でこの微振動にあったとしても私なら何もできずに火山灰に巻き込まれているだろう。 怖いことだ。

今回はマグマの噴火ではなく水蒸気爆発だと言う事だが、水蒸気爆発は噴火予想が出来ないらしい。ではマグマの噴火なら予想が出来るのか。

専門家によると 「今の科学では出来ない」と言っている。

そこで、九州の川内原発の規制委員会の発表を思い出す。あの時「火山の噴火の予報はだいぶ前に出来る」と言っていた。

今回それが出来ないことが明らかになった。

川内原発の再稼働にGOサインを出した規制委員会と安倍はどのように釈明するのだろう。

まさか「マグマの噴火なら予想ができる」とまだ言うのだろうか。

また、火山灰が100km先まで飛んでいることが分かった。川内原発の場合近くに3つのカルデラがある。桜島からは60km足らずだ。火山灰の心配はないのだろうか。

14. 9.25(木) 

間違いがあった 

今日の新聞の「日本、『理解』にとどめる 集団的自衛権同調は否定」を読んで、9.22に書いた集団的自衛権の件で、間違いに気が付いた。

「このような時にこそのために集団的自衛権の行使を閣議決定したのに、行使しようとしないのはなぜか」のところで、選挙が近いからだと書いた。

しかし、集団的自衛権の行使を しようとすれば、関係法を整備しなくてはならないのに、まだ何も取りかかっていない状態だ。
9月29日からの臨時国会で法整備をして決定していくのであることを忘れていた次第である。
だから、集団的自衛権を行使しようにも行使出来ないのである。ここが間違っていた。

今日の新聞で、政府がきっぱりと「集団的自衛権同調は否定」しているのは、まだ法整備もしていないうえに、「解釈改憲で集団的自衛権の行使を容認した事に対する国民の反対が強いため、ここで自衛隊を派遣するようなことをすると 次の選挙では負けてしまうことを恐れたに違いない。」と言う事だ。

アメリカ政府に集団的自衛権行使を要請されれば、自民党、安倍首相では断れるはずがない。そのための地ならしを これからしていくことになる。

だから、私たちは、持続的に「集団的自衛権の行使容認反対」の態度を表明し続ける事が益々必要になってくる。

14. 9.23(火) 

やっと出たか?吉田調書に対する正当な評価 

ここのところ肋骨にヒビが入ったらしく、クシャミをすると死ぬほど痛い日が続いた。昨日くしゃみをしたら痛みが少し和らいでいた。今日は朝から痛みはあるが調子は良い。

気持よく新聞を読んでいると、週刊女性の広告に「朝日新聞『逃げた、逃げない』よりもっと大切なことがいっぱい!『吉田調書』からわかる原発危機管理のお粗末」とある。身体の調子が良いので書く気になった。

朝日新聞の謝罪会見以降の記事や紙面の構成は、事の本質に迫るものが少なく、上っ面を撫でているようなものばかりで、面白くなくなっている。そのような中、この週刊女性の 見出しは秀逸だ。

週刊誌の中身を読んでいないからわからないが、『吉田調書』の大切なところは、原発事故当時の現場は慌てふためいていて収集のつかない状態だったこと。 指揮系統もバラバラで、現場と本店の意思疎通も出来ていなくて、指示も通らない状態だったことがよくわかることだ。

そして一番大切なことは事故収拾のための方策が見つからないまま 偶然に助けられ、今の結果に落ち着いたことだ。

現実は、週刊誌にもある「原発危機管理のお粗末」だけでなく、構造的な欠陥も改善されていない。

今、もし同じような原発事故が起こったとしたら原発事故を収拾できるかというと、事故の検証もされておらず現場のマニュアルもない状態は変わらないので収拾できない。

もっと悪いことは、福島では偶然が重なってあれだけで済んだが、次はラッキーな偶然が起こるとは限らずもっと悲惨な結果になると考えたほうがいい。

メルトダウンしたのに、外国ではそれに対する対策であるコアキャチャーなるものを付けているが、安倍は、それも無いまま「世界一の厳しい規制基準」だという言葉だけで、 重要なところは何も改善されないまま原発を再稼働しようとしている。もっての外である。

朝日新聞は週刊女性のような視点で記事にすべきであったのに、『逃げた、逃げない』に視点を当て、問題を矮小化した罪は重い。

そして『逃げた、逃げない』に対してバッシングしているメディアは 問題を矮小化し、視点をそらすことに加担している分、もっと罪が重い。

正当なメディアなら、『吉田調書』に現れている「原発危機管理のお粗末」「構造的な欠陥」に焦点を当て、 原発のこれからを論じるべきである。

この記事を機会に、吉田調書に対する正当な評価と原発のこれからを論じる議論がマスコミに出て来ることを期待したい。

14. 9.22(月) 

イスラム国と日本の態度 

日本のイスラム国に対する態度として朝日新聞に

薗浦(そのうら)健太郎・外務政務官は19日、ニューヨークで開催された国連安全保障理事会閣僚級会合で「軍事的な貢献はできないが、人道支援やテロ対策に積極的に取り組む」と述べた。
とある。これは
安倍政権は、イラクやシリアで勢力を広げる過激派組織「イスラム国」から被害を受けたイラク国内の避難民や、シリアから周辺国に逃れた難民の支援のため、新たに約2550万ドル(約27億5400万円)の拠出を決めた。米国主導の有志連合による軍事行動には参加せず、資金的な支援にとどめる。
と言う事なのだ。

これに対して、外交評論家の天木直人氏は

集団的自衛権行使容認の議論の中で、それを率先して行おうとした外務官僚や識者などは、さんざん湾岸戦争の時のトラウマを口にしていた。 すなわち、いくら金を出しても、軍事貢献をしないと評価されない、あの時は悔しい思いをした、と。 その反省から、何としてでも海外に自衛隊を派遣できるようにしなければいけないと。 だから集団的自衛権行使容認が必要なのだと。
そして
「湾岸戦争のトラウマ」なんで真っ赤なウソだという動かぬ証拠である
と結論つけている。

今日のニュースでは、安倍首相が国連総会に出発する時のインタビューで

「積極的平和主義のもと、今まで以上に世界のさまざまな課題の克服に積極的に貢献していくことを説明したい。 『イスラム国』の問題など、国際社会が国連の下で一致結束して対応しなければならない課題については、日本の貢献策を具体的に示しながら積極的に貢献していきたい」
と言っていた。

「積極的に貢献していきたい」という言葉は自衛隊を派遣しそうに聞こえるが、天木直人氏の言うとおり、安倍首相は国連総会に出席して、『イスラム国』の問題で自衛隊を派遣するとは言わないだろう。

このような時にこそのために集団的自衛権の行使を閣議決定したのに、行使しようとしないのはなぜかと考えると、地方の選挙が近いからだ。

解釈改憲で集団的自衛権の行使を容認した事に対する国民の反対が強いため、ここで自衛隊を派遣するようなことをすると次の選挙では負けてしまうことを恐れたに違いない。

地方の選挙が終わっていて、国会議員の選挙が2〜3年後だったら、おそらく自衛隊を派遣しただろう。

私たちは、持続的に「集団的自衛権の行使容認反対」の態度を表明し続けなければならない。

そして、この態度が効果のあることがわかった。

14. 9.18(木) 

忙しい日々 

前回更新から11日経ってしまった。

この間、写真展あり、歩こう会あり、登山ありで忙しかった。

歩こう会、登山については、歩こう会のページと山旅のページにあるので見てもらいたい。

登山中の3日間は新聞を読んでいなかった。だから帰ったら浦島太郎状態で、日本にいたのに世の中がどうなっているのかわからず、なんか変だった。

少しづつ勘を取り戻しつつあったのに、昨日、庭のデッキに衝突し肋骨が痛い。医者へ行ったがX線には骨折は写っていなくて一安心。でも痛い。

そろそろまたボヤキを始めようと思っている。

14. 9. 7(日) 

驚き 

インターネットを見ていて驚いた。

新安倍内閣の19人の閣僚のうち、安倍首相をはじめとして15人が、日本会議の国会議員懇談会という右翼のメンバーであるらしい。

メンバーでないのは小渕、松島、西川、公明の太田の4名。

ただし西川は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に属しているから、右翼みたいなもの。

右翼が日本の政治を握っているのだ。

戦争への道筋をたどっているとは思っていたが、当たり前の事だったのだ。

新聞で騒がれている女性閣僚、高市、山谷、有村はそろいもそろって右翼の先頭を走っている。

おお怖い。