日々雑感

         
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15.1.28(水) 

人質事件 

イスラム国の人質事件が急展開している。

心配した通り人質の湯川さんが殺された。そして、2億ドルの要求から、人質の交換に要求を変えた。

ヨルダンに捕えられている 自爆テロの犯人と交換しろと言う事だ。ヨルダンのパイロットがとらえられていて救おうという事もあって2対1の交換なら可能性があるかもわからないが、日本人と、自爆テロの犯人と交換 だけなら可能性は低いと思う。

理由は、ヨルダンを日本に置き換えるとわかる。

ただ水面下で、イスラム国と交渉していくならば道は開けるかもしれないが、日本政府はその交渉をしているようには 思われない。

交渉してもよいと名乗りを上げている人には連絡を取っていないようだし、アメリカも絡んでいるので(アメリカはテロには屈しないが基本的な態度だから)それは絶対にないと言っている人が多い。

結局見捨てられることになるのか。

これまでのところ、明らかになっているのは、官邸や安倍首相もこの人質があることを知っていて、官僚が「今はタイミングが悪い」と止めるのを無視し中東を訪問して「イスラム国の脅威を食い止めるために2億ドルを支援する」と 演説をした。これでは人質がこのようになるのは明白だ。

結局この時点で、2人は見捨てられたのだと思う。

それにしても国会が始まったというのに、この事を野党が批判しない。おかしい。きちんと対策をとるように批判すべきだ。

後藤さんだけでも生還することを祈るばかりだ。

これを書いた後、天木直人の「人質交換に反対しているのは米国である動かぬ証拠」というブログを読んだ。これが現実だろう。絶望するばかりだ。

15.1.22(木) 

あー 追いつかない 

つぶやきたいことがありすぎて追いつかない。

19日に書いたと思って新聞を見たら18日の新聞に「中東に2900億円支援」と出ている。安倍首相はエジプト・カイロの演説で 「イスラム国の脅威を食い止めるために2億ドルを支援する」とはっきり宣言していたらしい。

福祉を切り下げて何が支援だと深く掘り下げて書きたいと思っていると、19日の新聞には 「自衛隊の海外拠点強化。ジブチ、有事に活用」とある。集団的自衛権の準備だ。

書きたいと思っていると、21日の新聞に「『イスラム国』2邦人人質」と出た。18日の安倍首相の宣言に対する報復だろう。

安倍首相の宣言は飛んで火にいる夏の虫で、後から出てくる事実を見ると、何の危機感も無く発言しているとしか思えない。本当に馬鹿げている。

これは安倍首相の失態でしかない。安倍の失態で、2人の命が危機にさらされている。

一つ一つの事をよく調べて「雑感」として書きたいと思っているが、色んなことが毎日起こってきて追いつかない。残念で仕方がない。

15.1.19(月) 

チャレンジテスト 

今日、おもちゃ病院があって、中学校の先生がいるのでチャレンジテストについて聞いてみた。

まだ試行だが、やがて1年生から受けることになると言う事だ。

チャレンジテストは新1年生から高校入試の内申になるらしい。

大阪府ではかつて私が現役の頃、府校長会テストなるものがあった。

高校入試の内申は当時も相対評価で 本当の実力はどうなのかを調べるために、府で同じテストを行っていた。それが府校長会テスト。と私は当時理解していた。

それと同じ趣旨でこのチャレンジテストが 出てきたのだ。

府校長会テストは私が現役の頃、中学校の判断の手助けで、直接内申にはならなかった。

ところがチャレンジテストは内申になるらしい。大阪府では大学入試センター試験の 高校版が高校入試では1年生からになるようだ。

内申になるのは3年生だけで、1,2年生は参考程度で内申にはならないというのならばいいと思う。でも、1,2年生のチャレンジテストも内申になるという。

これでは生徒が可愛そう。今まで1、2年でゆっくりしていた子は取り返せなくなる。また、まじめに1年からやっていた子は、周りからのプレッシャーで成績に集中してしまって いろんな経験をしなくなってしまうのではないかと危惧する。

今までも入試の弊害が言われてきたが、これでは入試に気が取られ、中学生時代の子供たちの個性豊かな成長が望めなくなってしまう気がする。

大阪府の子供たちの将来が心配だ。

15.1.15(木) 

集団的自衛権行 

10日の新聞に「『存立事態』明記の法改正検討 集団的自衛権行使向け」とあった。

朝日新聞によると

「存立事態とは、日本と密接に関係する他国が武力攻撃などを受けて有事(戦争状態)になった時、日本が直接攻撃を受けていなくても、国の存立や安全が脅かされたり、国民の権利が侵害されたりする明白な危険があれば、自衛隊の武力行使や国民の権利制限が認められる状況を指している。」

とあり

「今後の与党協議や国会審議では、日本が戦争状態にはない「存立事態」で、国民の権利をどこまで制限できるのかといった点が議論の焦点となりそうだ。」

ともあった。

この『存立事態』をだれが判断するのかというと、首相になるのだろう。そして、他国の戦争に日本が参加することになっていくのだ。勿論報復も受けることになる。

また、国民の権利をどこまで制限できるのかと言う事は、国民の権利を制限すると言う事だ。

いよいよ戦前の世界に近づいて行くことになる。

自民党の憲法改正案を見ると、国民の権利を制限した戦前の状況を再現するようになっているので、それは明らかだ。(詳しくは「・・・ヤバすぎだ、と話題に・・・自民党 日本国憲法改正草案対照表 2012版」

ほっておくと、怖いことになる。これも、自公に2/3の勢力を与えた国民の責任か。自業自得と言えるか。

でも「子供たちに平和な住みよい日本を」と思うと居直っているわけにもいかない。

15.1.2(金) 

不条理 

昨年暮れからあきれる事が続いている。
それは新聞報道によると
@甲状腺検査 4人がんの疑い。 福島県「被爆の影響考えにくい」
A特定秘密 指定を開始。
B大阪都構想 公明 住民投票に賛成
C自民税調 贈与非課税
D政府検討 他国軍の後方支援新法
E法人減税、外形標準2倍  だ。

@はチェルノブイリでも4,5年後にガンが増えた事実があり、福島も約4年経つ。
この4人は1次の検査では何もなかったのに今回発見されたと言う事だ。
被爆の影響が十分考えられるのに福島県は「被爆の影響考えにくい」と発表している。
「被爆の影響」かもしれないと考えて対策をとるべきなのに、放射能被害は小さい、あるいは無いとしたいためにとしか考えられない。

Aは朝日新聞が調べると、370個もの事項が秘密指定されているらしい。
問題点の多い監視委員会だが、その監視委員会がまだ発足していないにもかかわらず秘密が指定されたと言う事は、その秘密が妥当であるかどうかが審査されていないと言う事なのだ。
このままずるずると行きそうな雰囲気だ。
そうなると事前に指摘されていた、「何が秘密か?」「それは秘密です」が本当になりそうだ。
トップに不都合なことが秘密に指定され、国民にとって不都合なことがどんどん知らない間に決められそうなことになる危険性が現実になる可能性が近づいて生きた事が実感させられる。

Bは公明党が自己矛盾を起こしている。
衆院選前に維新と公明に密約があったことは明らかで、橋下、松井が立候補を取りやめた事と、公明が立候補したところには維新は立候補しなかった事のバーターで「住民投票に賛成」することになっていたのだ。
今の報道では、上からの指令だと言う事になっているが、大阪からの働きかけだという声もある。集団的自衛権の時もそうだが公明は本当に信用できない。
住民投票をすると言う事は私は反対ではないが、この件は少し違うと思う。
そもそもこの大阪都構想は、府会と市議会が賛成してから住民投票をすることに法律としてなっていた。 それが一度否決されている。
31日には修正されずに同じものが提案されている。それを、公明は法定協の案には反対していたのに賛成している。
「法定協の案には反対だが住民投票には賛成」だとわけのわからないことを言っている。
先ず、法定協の案を修正し、住民投票に値する内容にしてから賛成するべきで、住民投票ありきでは話にならない。本当に馬鹿げている。
このまま行きそうなので住民投票になるだろうが、大阪都構想については断片的に報道されるだけでよく知らない。
橋下は「内容は知らなくていい。考え方だけで賛成して欲しい」などと言っているが 投票するにはやはり内容を知るべきだ。私はこれから調べることになる。

CEは以前にも書いたが、金持ち優遇で私達庶民にはいじめにしかなっていない。
外形標準2倍などというのは中小企業いじめで、必死に持ちこたえていた企業の倒産が出るのではないか。そして景気の後退に 拍車がかかるのではないかと、素人ながら心配する。
その上法人税減税も打ち出されている。庶民から巻き上げ、大企業・グローバル企業に税金を回すことは本当に腹立たしい。

Dは、もう集団的自衛権の法制化の先取りでしかない。これからどんどん法制化が進み、日本は戦争の出来る国になっていくだろう。今年はその元年になってしまうのだろうなあ。
自公で2/3。どんな危険な法律でも、どんどん成立してしまう。どれもこれも、先の衆院選で国民が選択した結果だ。
戦前、治安維持法が成立してから戦争まで15年。
今回、戦争(報復テロ)まで10年か?子供たちに平和な日本を残すために、私達は何ができるのだろう。

正月早々悲観的な記事になってしまった