日々雑感

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16. 5.31(火) 

めまぐるしい1週間

前回からまだ1週間は経っていないが色々な事があった。
今日の新聞には、「消費増税2年半延期」「同日選見送り」とでている。しかし、オバマ氏のヒロシマ訪問の評価はあいまいなまま、沖縄の軍属の女性強姦殺人死体遺棄の問題もうやむや、熊本震災も無きが如し。日本はどうなっている。

私なりに考えると、オバマ氏は、原爆資料館を見学したらしいが10分くらい。原爆犠牲者と数分の立ち話。通訳を入れると時間としてはその半分。
これで原爆の非人道性の真実が実感として分るはずがない。
演説でも一般的な核兵器、戦争のおぞましさを言っていたが、1945年以降戦争をいちばんしている国はアメリカだ。
そのことが差し置かれている。
原爆を広島、長崎に落としたことを謝罪しなかったが、非戦闘員を攻撃し、殺傷してはいけないという戦時法制に違反している戦争犯罪なのだから当然謝罪すべきだ。
ところがワシントンポストに「広島だけではない。アメリカは多くの犯罪について謝罪していない」という記事が載ったらしい。
訳を読んでみると7つの件があったが驚いた。「アメリカが謝罪することはない。基本的に各国は、他国に対して行った暴力について謝罪することはない」と言う事だ。あきれるばかりだ。
結果、オバマ氏のヒロシマ訪問の評価は、パフォーマンスでしかなかったと言う事だ。

沖縄の軍属の女性強姦殺人死体遺棄の問題はTVでは沖縄の女性死体遺棄事件として報じられている。
どうして女性死体遺棄事件なのか。女性強姦殺人死体遺棄事件ではないのか。印象を弱め、この事件を矮小化しようとしているしか思えない。
この事件を機に「地位協定見直し」の論議が出ているが、安倍政府は地位協定に言及していない。これを助けるための操作でしかない。

「同日選見送り」とあるが本当だろうか。野党の内閣不信任を理由に解散は無いのか。今解散があれば野党は負けるだろうからまだちょっと心配。
「消費増税2年半延期」は、庶民の生活が上向いていないのに、景気が良くないのに、消費税を上げるのはもってのほかで、延期ではなく廃止にすべきだ。
安倍政権のやることにはほとんど反対だがこれだけは半分賛成だ。「消費増税2年半延期」は、アベノミクスの失敗を証明している。
この事について、朝日の社説では、「一体改革はどこへ」と批判しているが、もともと消費税分を企業減税に回しているのだから福祉に回るはずがない。
これを問題にしないで「一体改革はどこへ」は無い。朝日よしっかりしろ。
一つひとつについて詳しく書きたかったが、いっぱいありすぎるのと私の力量でこの程度しか書けないのが残念。

16. 5.26(木) 

昨日の日米首脳共同記者会見と

昨日は、安倍首相の発言を形式的でむなしい内容と書いたが、口先だけで解決しようという気が感じられなかったからだ。
ところが別の見方があった。天木直人氏は「日米関係の再出発点とすべき昨夜の日米首脳共同記者会見」で私とは違った見方をしている。
さすが元外務官僚は違う。納得させられる面が多いが、でもそうはならないだろうと思う。
詳しくは「http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/05/26/post-4621/」で見てほしい。

話は変わるが、今日G7の首脳が伊勢神宮へお参りしたと言う事だ。
リテラに次のような記事が載っていた。
明日5月26日から三重県志摩市で行われるG7首脳会議、「伊勢志摩サミット」。安全保障や経済政策など、喫緊の課題が目白押しだが、安倍政権はそんなことよりもこの間、必死になっていたことがあったらしい。それは、サミットに参加する各国首脳に伊勢神宮を参拝させることだった。 「官邸から各国首脳の伊勢神宮参拝を実現させろ、と至上命令が下っていて、外務省は各国政府と交渉を続けていたようです。当初はファーストレディだけが訪問する、という回答だったのですが、官邸は『首脳本人に参拝させろ』と頑としていうことを聞かない。必死で働きかけた結果、正式参拝はやはり、政教分離に抵触すると拒否されたが、各国首脳全員が内宮の『御垣内』にいき、自由に拝礼するということをなんとか承諾してもらった」(外務省担当記者)
安倍首相の動きは「戦前・戦中の「神国日本」復活を国際社会に認めさせようとする行為としか思えない。」(「」部分はリテラからの引用)
伊勢神宮にこれだけ力を入れるのなら、核廃絶を願い、G7の各国首脳が広島、長崎に訪問することに、どうして力を入れなかったのか。腹立たしい限りだ。
そうすれば、オバマ大統領だけでなくG7の各国首脳が広島、長崎を訪れれば、核廃絶を訴える世界への大きなアピールになったはずだ。
安倍首相は日本の代表としては失格だ。

16. 5.25(水) 

オバマ大統領が広島訪問!?

オバマ大統領が日本に到着し、安倍首相と会談。明日からG7が始まる。
27日にオバマ大統領が広島訪問する予定だという。
今の所、平和記念公園で被爆者を招待し演説することになっているらしい。
原爆資料館は見学しないらしい。
何んという事だ。
オバマ大統領は謝罪しないとしても、原爆資料館を見学し被爆者から話を聞き、核兵器の非人道的なところを実感し、真実を知るべきだ。
また、核廃絶を訴えるのならば、G7に参加した各国政府の長と共に広島を訪れなければ、全世界への核廃絶を訴えは弱い。
核廃絶を訴えるのならば、G7に参加した各国政府の長と共に広島を訪れるべきだ。
オバマ大統領が核廃絶を訴えノーベル層を受賞したあと、核廃絶へは何もしていない。また安倍首相は一緒に談話を発表するという。
これはオバマ大統領の任期終了に向けてと、安倍首相の参院選に向けてのパフォーマンスでしかない。
まだどうなるかわからないが、オバマ大統領は参院選へのための単なるパフォーマンスに利用されることになるだろう。
いま22:45、日米首脳会談の記者会見をTVでやっている。オバマ大統領の具体性に比べ安倍首相の、なんと形式的でむなしい内容なのか。
オバマ大統領の広島訪問が単なるパフォーマンスになることを実感する。

16. 5.21(土) 

ふざけた事がいろいろ

10日の更新しなかったらいろいろなことが起こっている。
パナマ文書の公開、オリンピック委員会の裏金問題、舛添知事の政治資金問題、そして沖縄の米軍軍属の沖縄女性殺人事件とそれを巡る報ステのコメンテーターの発言などなど。
TVでは、パナマ文書の公開、オリンピック委員会の裏金問題はすっ飛ばして舛添知事の事ばかり扱う。
おそらく政府に都合が悪いので隠そうとしているに違いない。
パナマ文書については、天木直人氏はブログで
「見逃してはいけない一人の公人の名前が報道されている。  それが加藤康子という内閣官房参与だ。  内閣官房参与は立派な公人だ。
 しかも、だだの公人ではない。  加藤康子は、安倍首相にもっとも近い、加藤勝信1億総活躍相の義姉である。  しかも、ただの義姉ではない。
 加藤康子の父親は、かつての自民党大物議員で、安倍首相の父親である安倍晋太郎の刎頸の友である加藤六月だ。
 つまり大蔵(財務)官僚だった加藤勝信は加藤六月の女婿なのだ。
 そして安倍晋太郎と加藤六月の関係は、そっくりそのまま、安倍晋太郎の妻、すなわち安倍洋子と、加藤六月の妻との間に引き継がれ、この二人はいま、誰よりも 親密な仲にある。
 安倍洋子といえば、しばしば政界のゴッドマザーと称され、マザコン安倍首相に絶大な影響力を与えている。
 そして、安倍洋子と無二の親友である加藤六月の妻の娘が、安倍の側近大臣である加藤勝信の義姉として内閣官房参与に任命され、権力の一翼を担っている。
 実際のところ、この加藤康子はユネスコの世界遺産登録を巡って韓国政府と強制労働問題でひと悶着を起こした右翼的な人物だ。
 これを要するに、加藤康子は安倍政権そのものといえる公人だ。
 その加藤康子がパナマ文書により租税回避をしていた事がバレタのだ。
 なぜ世界中でパナマ文書が問題になるのか。
 それは、権力者が国民から税金をむしりとる一方で、みずから税金逃れをしているからだ。
 しかも貧富の格差をますます強めておいて、自分だけがいい思いをしている。
 この不公正な富の収奪が起きているから世界の国民は怒るのだ。
 日本国民は加藤康子を無罪放免すれば世界から笑いものになる。
 野党は安倍政権を追及しなければいけない。
 任命責任を追及し、少なくとも加藤康子を内閣官房参与から辞めさせなくてはいけない。
 権力の監視役であるメディアは何をボヤボヤしているのか」

と言っている。

舛添問題でもそうだ。舛添知事のせこさばかりを強調し、政治資金の問題に焦点を当てて追求しようとしない。
政治資金規正法なんて穴だらけですべてが認められる仕組みになっているようである。
知事も追求はされているが、違法だという追求ではない。
政治家が自分たちの都合の良いように法律を作っているのだから、個人を追求してもトカゲのしっぽ切りだ。
法律自体を変えなければ何にもならない。

パナマ文書でも同じだ。
天木直人氏も言っているが、「権力者が国民から税金をむしりとる一方で、みずから税金逃れをしている」のだから、税逃れをさせないために、きちんとさせなければならないのだ。
ただ、権力者が自分たちの都合の良いように法律を決めているのが現在の状況なので、私たち虐げられているものが怒り、声を上げて行動していかなければならないと思う。
先日の新聞に、ふるさと納税もタックスヘイブンに使われていると載っていた。
私たちの足元にも金持ち優遇の政策が沢山転がっている事がわかる。
私達は怒り、賢くならなければならない。

16. 5.12(木) 

オバマ大統領が広島訪問するらしい

昨日の新聞に「オバマ大統領が広島訪問へ」と載っていた。
広島に行って平和記念公園の慰霊碑、原爆資料館へ行くことになるだろうがまだ未定だという。
オバマ大統領が広島訪問は歓迎することだと思うが、内容がどうなるかが問題だ。
広島市長は「平和記念公園で被爆に実相に触れ、被爆者の体験や『ヒロシマの心』を共有していただきたい」と述べている。全くその通りだ。
セキュリティの問題で難しいとは思うが、被爆者に面会し、話を聞けるかが重要だ。
これに先立ち、ロース大統領補佐官は「原爆使用は再評価しない」とブログで言っている。
これは原爆投下は謝罪しないということだ。
岸田文雄外相が4月23日に北海道岩見沢市内で講演し、米国側に原爆投下の謝罪を求めない考えを事前に伝えてたことを明らかにしたと新聞に載っていた。
なんと馬鹿げた事か。日本の外相、国会議員として許されないことだ。人類に核を投下したという非人道的行為を謝罪してくれと言うべきだ。
その上で謝罪するかどうかはオバマ大統領に任せておけばいいことだ。謝罪するかどうかでアメリカの本心がわかる。
核廃絶ではなく核不拡散を言っている段階でどういう結果になるかは予想できることだが。

天木直人氏は「人類に核を投下したという非人道的行為が、国家間の、国民間の、謝罪と反省と和解のないままに、為政者の思惑で曖昧決着させられて、歴史の中に封印されていく。
核廃絶を叫びながら決して自らの核兵器を率先して廃絶しようとはしないオバマ大統領と、まちがった歴史認識を決して改めようとしない安倍首相。
この二人にだけは、この歴史的偉業の主役にさせてはいけなかった。」と嘆いている。

今日の新聞に「安倍首相は真珠湾を訪問すべきだ」という声がアメリカ国内で出始めていると言う事だ。菅官房長官が「安倍首相のハワイ真珠湾訪問『検討事実ない』」と言っているが、
アメリカ大統領が「人類に核を投下したという非人道的行為」を謝罪しないのに、「『大東亜戦争』はアジア解放の戦争」と言っている安倍首相は真珠湾攻撃を謝罪してくるのだろうか。

16. 5.5(木) 

やっぱりだめなのだ。

前回
「今回の地震で川内原発が受けた加速度は8.6ガルで、川内原発の基準地震動は 620 gal と設定されており全く安心で、自動停止基準も80ガルなので全く影響なかったと言っている。
ところが今回の震源での加速度は1580ガルだった。
震源から離れていたので大丈夫だったのではないか。この1580ガルの地震が原発の下で起こったらどうなるのか。
基準地震動が620 gal の所に1580ガルが来たらどうなるのか。素人目には原発がつぶれるのではないかと心配だ。
全く安心で大丈夫だという人の説明を読んでみても、ここのところの科学的な説明が無い。
だれか教えてくれーーーー!」

と書いたが、この日インターネットテレビのdemct.tvを見た。
すると元原子力プラント設計技術者 後藤政志(NPO APST理事長、工学博士)さんや民進党の川内博史さんは次のように言っている。
「今は原子力規制委員会は『原発はマグニチュード6.5に耐えうるものに』と言っているが危ない。」
「直下で6.5が起こった時、耐えうるかどうか計算しているかを原子力規制委員会に聞くと計算していないという」
「地震学者も6.5をマグニチュード7.3から7.5に上げなければ危ない。それも直下で起きるとだめだと言っている」との事。
今回も、浅く震度7が起こっている。
直下で、しかも浅い所で今回と同じ規模の地震が起これば原発は破壊されることになるのだ。
この事を原子力規制委員会は言わない。誤魔化してうやむやにする。
勿論、ネトウヨも「加速度は8.6ガルで、川内原発の基準地震動は 620 gal と設定されており全く安心だった」と言うばかりで、直下で起こった時のことは言わない。
本当に困ったものだ。
地震国の日本からは原発は無くさなければ危なくて仕方がない。