北朝鮮?
9月26日の安倍晋三首相の所信表明演説であきれた事があった。 そのことについて、30日の衆院予算委員会で、民進党の細野豪志代表代行が「この国の国会ではないんじゃないか」と批判した。 私も細野氏と同じく「まるで北朝鮮だ」と思った。これはなんと言う事だ。安倍首相のしたい放題だ。批判して当たり前だ。まるで戦前の日本かと思ってしまう。
この批判に対して首相は言い訳をしているが、内幕を知るとあきれてものが言えなくなる。 新聞によると 首相は「強制して全員が一斉にやるのは確かにおかしい。敬意の表し方はそれぞれの判断だ」と語り、スタンディングオベーションを促していないと説明。 そのうえで、「私が許せないのは、どこかの国と同じだと。どの国なんですか?」と声を荒らげた。 と言う事だ。 ところが9月27日の新聞によると、 昨日の安倍晋三首相の所信表明演説中に自民党議員らが立ち上がって拍手した問題で、野党が27日の議院運営委員会理事会で抗議した。 自民は「適切ではなかった」と認め、首相に伝えることを約束。野党側には「自然発生的だった」と説明したが、議場内では「指示」が飛び交っていた。
首相の呼びかけで自民議員が起立・拍手 衆院議長は注意 自民議員らが一斉に起立・拍手したのは、26日の衆院の所信表明演説で首相が海上保安庁や警察、自衛隊をたたえたときだ。 衆院の規則違反ではないが、日本では慣例でない行動で、議事進行が遅れた。 大島理森衆院議長もその場で注意。佐藤勉議運委員長は記者団に「自然発生的とはいえ、決していいことではない」と述べた。
だが、関係者によると、演説前の26日午前、萩生田光一官房副長官が、自民の竹下亘・国会対策委員長ら幹部に、「(海上保安庁などのくだりで)演説をもり立ててほしい」と依頼。 このとき、萩生田氏は起立や拍手までは求めなかった。
午後、首相の演説が始まると、自民国対メンバーが本会議場の前の方に座る若手議員に萩生田氏の依頼を一斉に伝えた。 当該のくだりで「拍手してほしい」と伝えられた若手もいれば、「立って拍手してほしい」と聞いた若手もいた。
指示が伝わったのは前方に座る当選回数が1、2回の議員ら。 このため、後方の中堅・ベテラン議員のなかには「自然発生」と受け止めた人もいた。 中ほどに座る当選3回の小泉進次郎氏は記者団に言った。「あれはない。ちょっとおかしいと思いますよ。自然じゃない」。とはいえ、自身も驚いて立ち上がってしまったという。 首相は27日夜、東京都内で若手議員らと会食。出席者によると、起立・拍手の話題に触れて、自衛隊員らへの「敬意」の拍手だったから野党議員も座って拍手すれば良かったとの趣旨の話をした。 起立・拍手をめぐっては2009年の民主党政権時、鳩山由紀夫首相に民主議員が立ち上がって拍手した例があるが、演説の終了直後だった。(田嶋慶彦) との事だ。
何のことは無い。首相個人としてはスタンディングオベーションを促していないが、自民党としては指示しているのだ。 その長である首相が「促していない」は無いだろう。 知っていてしらを切っているのか、幹部が指示していることを知らなかったのか。 知らなかったらバカだ。 新聞に載ってから細野氏の質問まで3日も経っているのに知らないはずがない。 日本のリーダーである首相のウソとはぐらかしは止めてもらいたい。 本当に情けない。また、日本のこれからが怖い。
リテラには だが、わたしたちが忘れてはならないのは、このグロテスクなスタンディングオベーションのそもそもの目的だ。これは安倍首相の「政治力」を党内外に見せびらかすパフォーマンスであったのと同時に、今後、新安保法下で自衛隊に“命を掛けさせる”事態が発生することを想定した、地ならしの意味がある。まるで戦中、徴兵制や国民徴用令と同時に、政府の意に沿わない人間に対する「非国民」のレッテル貼りが横行した状況を、約70年が経過したいま、再現しようとしているかのようだ。 国のために命を投げ出すことを礼賛する安倍政権は、この国を着実に戦中体制に仕立て上げようとしている。そのことを、わたしたちはよく自覚するべきだ。 とある。
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