日々雑感

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17. 7. 22(土)

約2週間いろいろあった

先ずは、
・7/8〜9に行われた世論調査で安倍政権の支持率がまたまた落ちた。

・次に安倍首相不在の閉会中審査で前川前次官が国会で証言したこと。
・11日には「共謀罪」が施行されたこと。
・また、連合が「残業代ゼロ法案」を政府と合意した事。
・2回目の閉会中審査が安倍首相参加の下に開かれることが決まったこと。
・稲田大臣がPKOの日報の件でウソを言っていたかもしれないことが明らかになった。
・日銀が「物価2%」をまたまた先送りした事。

など色々あったが何も書けずに日が過ぎてしまった。

新聞、TVでは、稲田問題が大きく取り上げられているがどうなることか。
閉会中審査で明らかになると思うが、どうなっても辞任、罷免は無いだろう。ここまで首相が庇ってきたのだから今更だ。

今日の新聞に載っていたが、「残業代ゼロ法案」(高プロ)が組織内の反対で意見がまとまらず、27日に政府と合意する予定が行き先不透明になったらしく、新しく連合の会長になる予定だった逢見氏案が白紙に戻ったらしい。
朝日新聞によると
この法案は「年収1075万円以上のアナリストや為替ディーラーなどの専門職」で、「年間104日以上の休日確保」というものです。
高プロは、成果に対して報酬を払う制度です。
これまでの労働法では労働者は労働時間が決められ、残業や休日労働は割り増しの報酬を払わないといけなくなっています。
連合の修正案でも、まだ不十分だという労働組合も少なくありません。
背景には、この法案は入り口に過ぎないのではないかという不安があるからです。
つまり、最初は年収1075万円以上の高度な専門知識を持つ働き手に限定したとしても、だんだん年収レベルが下がり、働き方の幅も広がり、多くの労働者をカバーするようになるのではないかという不安です。
経営者は、成果を出す人にはもっと報酬を払ってつなぎ留めたいと思うし、成果を出さない人にはやめてほしいと思っているはずです。
でもこうしたむきだしの考え方が実行されるようになると、貧富の差が激しくなり、心身の健康を壊す人は増え、とても幸福な社会とは言えなくなります。

とあります。
この法案は入り口に過ぎないのではないかという不安が書かれていますが、今までに実際この不安が現実になった例があるのです。
労働事件に携わる弁護士によると『成果に応じて報酬を払う』などということは法律上なんら担保されていないらしいのです。
また「成果に対して報酬を払う制度です」とあるが、誰が成果を評価するのか、成果の評価の基準は何かが問題なのです。
これは、「働き方改革」にも通じるのですが基準が明らかにならないと、企業の都合の良いように判断される恐れがあり、給料や待遇が改善することは無いでしょう。
安倍首相の出す法案は企業の立場に立ったものが多く、労働者の立場に立ったものではありません。
これもしっかり監視し、気を付けてみていかなければならないと思います。

17. 7. 4(火)

世論調査が出た。

6月は、共謀罪の強行採決から始まり、森友は勿論加計学園問題、国会閉会、萩生田副長官ご発言概要、稲田防衛大臣の応援演説発言問題、そして下村博文元文科相に加計学園から違法献金の疑いと、自民党のおかしなところが噴出した月だった。
国民の疑問に答えない自民党に不信感が募る中、今日都知事選挙だ。
国民の世論調査が出なかったが、きょうの都議会選挙がそれに代わることになる。
昨日の、安倍首相の秋葉原での応援演説では、帰れコールが渦巻いたらしい。
街頭での演説ではヤジが飛ぶことを恐れて、体育館での応援にとどめていたが、最終日とあり、以前も安倍首相の応援団がいっぱいいて好評だった秋葉原で、ここなら大丈夫と踏んでの演説だったが、当てが外れて「安倍やめろ!」「帰れ!」が渦巻いたと言う事だ。
選挙結果が楽しみだ。
しかし、自民党惨敗でも安倍首相は退陣しないかもしれない。
結局自民党は下のとおり惨敗した。

 朝日新聞

そして、7月1日、2日に調査した世論調査の結果が出た。


2社の調査では、どちらも支持、不支持が今までとは逆転して不支持が多くなっている。
あれだけ不信感が募っているのだからこうなって当たり前だ。「安倍やめろ!」「帰れ!」が渦巻いたのもあたりまえだし、自民党惨敗も当たり前。
しかし、安倍内閣は反省の弁は述べているが責任は取ろうとしていないし、退陣もしようとしていない。
この惨敗で閉会中審査に応じる声も出ているようだが、閉会中審査では2,3日なので野党が追及しきれないだろうと思う。
本当は臨時国会で追及できたらいいが自民党は憲法違反であるにもかかわらず認めないだろう。
どちらかを開いたとしても、自民党は森友、加計学園問題、萩生田副長官の疑惑、稲田防衛大臣は留任、そして下村博文元文科相の加計学園から違法献金の疑い等の、不信感を払しょくできるような説明は出来ないから、余計に不信感を増すだろう。
ただ、追及しきれない野党に不満が向くのではないかと心配な面はある。
矛先を逸らすために内閣改造を早めるかもしれないが、安倍首相のお仲間の首は切ろうとしないから自民党内でも不満がたまるのではないかと思う。
政治家ニュースから目を離せない。