日々雑感

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18. 2. 22(木)

誠実さがない安倍

TVではオリンピック一色だが、その裏で国会が開会されている。
モリ、カケ、スパが取り上げられ、新しい情報も出て野党が安倍を追及する中、安倍が一番に挙げた「働き方改革」に問題が出てきた。
安倍が国会で答弁したもとになった資料が偏った資料だったというのだ。そして、その続きとして、そのことを安倍は知っていたというのだ。
1月29日に「平均的な方で比べれば、(裁量労働制で働く人の方が)一般労働者よりも(労働時間が)短いというデーターもある。」と述べ、後日訂正した。
後日訂正し、謝っただけで、裁量労働制について考え直そうとししていない。
裁量労働制の基になった資料が違っていたのだから、資料をもう一度精査し初めから考え直すことが当たり前のことだ。
この資料は、労働基準法改正案(働き方改革関連法案)を審議する労政審の委員に参考にしてもらうためのものだという。

リテラによると
基になった2013年度「労働時間等総合実態調査」は、裁量労働制で働く人には「1日の労働時間」を聞いていた一方、一般の労働者には「1カ月で“最長”の1日の残業時間」を聞き、そこに法定労働時間の8時間を足して算出。
つまり、一般の労働者の労働時間が長く出るような質問をおこなっていたのだ。

厚労省の要請で独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)が調査した結果では、1カ月あたりの平均実労働時間は一般よりも裁量労働制のほうが長時間と出ているのだ。


これだと、これを基にして行われた労政審の審議と法案が成り立たなくなってしまう事になる。
それを謝っただけで労政審の審議をやり直さないというのだ。これは、国会をなめ、国民をなめきっていることだ。断じて許すことは出来ない。
その上、新聞によると
裁量労働制に関する労働時間調査に不適切なデータ処理(同じ人の残業時間が1週間よりも1カ月の方が短いなど、異常な数値が新たに87事業場で117件見つかった)が見つかった問題で、
加藤勝信厚生労働相は22日の衆院予算委員会の一般質疑で、新たに117件の不適切な処理が見つかったことを認め、今後さらに増える可能性を示唆した。
14日の国会答弁で「なくなった」としていた調査原票を厚労省の地下室で見つけたことも認め、「出せる限り(国会に)提出させていただきたい」とした。

とある。
安倍は「データを撤回すると言ったのではなく、答弁を撤回した」と答弁したが、このデータそのものに大きな疑問点が出てきたのだ。
疑問点というよりも、このデーターが無茶苦茶だ。
この事から、厚労省はこの制度の施行時期を2019年4月から2020年4月に延期する検討を始めたとある。
しかし上にも書いたが、「裁量労働制の基になった資料が違っていたのだから、もう一度初めから考え直すこと」しかない。
そもそも裁量労働制の拡大および高度プロフェッショナル制度の導入は、「残業代ゼロで定額働かせ放題」という長時間労働を誘発するもので、働く人々のためのものではなく、企業のためのものでしかないのだ。
こんな制度が導入されると、残業代0、過労死、結婚できない、子供を持てない、家庭を持てないことになり、我々働く庶民には幸せは来ないことになる。

18. 2. 5(月)

何?これ!「核なき世界」放棄を「高く評価」だと!

アメリカが「核なき世界」を放棄だって?
新聞などには「低出力核」と呼ばれる威力を抑えた核兵器の増強すると伝えられている。
それを日本政府は「高く評価」だと!
アメリカにしても、日本政府にしても何を考えているのだ。矛盾も甚だしい。
今まで、北朝鮮の核の開発を止めさせようとして圧力をかけてきたのに、自分ところで新しい核の開発をするという。
言っている事とすることが違う。矛盾も甚だしい。
その尻馬に乗って日本政府は「高く評価」?馬鹿みたい。
広島、長崎に核を落とされて大きな被害に会った日本が、新しい核の開発に「高い評価」を与えるなんてどうして言えるのだ。
腹が立って仕方がない。
また、先日核兵器禁止条約に参加しなかった理由に、核を持っている国と持たない国の懸け橋になると言っていたのに、核兵器化開発に賛成して「高く評価」するとはどういう事なのか。
本当に許せない。
北朝鮮であれ、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国であれ、他の国のどこであれ核兵器を持つことを認めてはいけないのだ。
安倍政権は戦後70年以上続いた日本の平和外交をかなぐり捨ててしまった。