日々雑感

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18. 8. 11(土)

合点がいかない。

毎日暑い日が続く中、8月も半ばになってしまった。
木曜日には登山の練習のため、1ケ月ぶりに金剛山に登ってきた。登山口では気温が25℃と熱中症を心配しないで良い状態だった。
この間世の中はいろんな話題に溢れている。
国会は終わり、森加計問題ほかイージスアショアなど疑問は残ったまま。豪雨災害の残る中でのカジノ法の成立。知らないうちの水道民営化法の衆院通過等許せないことが続いている。
報道ではそれらを隠すかのような、日大の問題や、アマチュアボクシング界の不正の問題がクローズアップされている。
またその陰に隠れてしまった、大阪市の吉村市長の学テの成績最下位問題に対する対策?が大問題だ。
吉村市長は、毎日新聞によると
「成績が政令市で最下位だった結果を受け、市として学テの数値目標を設定し、達成状況に応じて教員の手当を増減させる人事評価の導入を検討すると発表した。」
「『教育委員会に危機感が感じられず、結果に対して責任を負う制度への転換が必要だ』と発言。正答率の数値目標を立て、2020年度以降、達成状況によって教員の評価や勤勉手当、学校ごとの予算に反映させたい」
とのことだ。
これが実行されれば昔あった学テの弊害がまた現れることになる。教育界ではその昔出版された「愛媛教育残酷物語」が有名だ。この本には、学テの弊害が詳しく書かれている。
この市長の発表に、毎日新聞には
ある市立中校長は「数字ばかり追いかけると、学力の低い子や、障害のある子をテストから排除するという誤った方向に進みかねない。あまりに短絡的だ」と危ぶむ。
とある。
この校長の意見は、「愛媛教育残酷物語」に載っている具体的な事実だ。
また、このような事が実施され、教師の給料が下がるようなことになれば、否この事が取り消されなければ、大阪府、市の教員のなり手が減っている中ますます大阪市でのなり手が減る。また、質の低下が言われる中ますますひどくなるのではないかと心配になる。
そして、子供の学力をアップしようとしているのと反対の結果につながるのではないかと思う。
(追加)
「ちちんぷいぷい」で落語家の桂吉弥さんが「学力を上げるのだったら、小1、2年生のクラスの先生を2人にして、一人は前で授業をし、もう一人の先生は後ろで理解の出来ない子をホローをしたら学力は上がる。1年2年で分らない子は3年4年でも分からないからそれがずーっと続くことになる。」と言っていた。
全くその通りだ。学力が上がらないのにはそれなりの理由がある。それを調べた様子もない。
それを確かめる事が大切だ。その原因がわかればそこに力を入れることが必要だ。
勿論これも、落語家の桂吉弥さんが言う方法も、費用は必要になる。
何も原因を確かめず、教師の尻を叩けばいいと思うのは間違っている。

市長や、それを取り巻く官僚?の考える事、やることは本当に合点がいかない。
水道の件もそうだ。